2005.06.09 Thursday
めんたんぴんは政治セクト/「言うてしまえ」No.2
私は「めんたんぴん」というバンドをしょっている。
そう思っている。
「めんたんぴん」は私である。
今はそう思っている。
私とベースの石崎三郎の二人が現在のメンバーである。
元のメンバーも各自活動している。
様々な想いで生きている。
私はそれを認めている。
一人一人の顔は年中浮かぶ。
苦楽を共にしたのだ。
青春を一緒に過ごしたのだ。
今更、他人だと思える訳が無い。
私達は「めんたんぴん」という政治セクトだったのかも知れない。
その枠の中で生きていた。
なるべく大人の世界に触れない様にして。
ちっぽけな、セコイ日本が嫌だった。
アメリカに憧れた。
あの広さ、ヒッピー、LSD、グレートフル・デッド。
日本中、何処に行っても駅前は全く同じ建造物だらけだった。
そして灰色の高速道路。
コンクリートで出来上がった日本。
実感した。
「オイ、これでいいんかい」
腹が立った。
呑気(のんき) にポップスに走る者を軽蔑した。
「この現状に知らん顔して愛を歌うのか? アメリカに負けとるやないか」
私達はある種政治的だった。
決っしてラジカルではなかったが。
ある時、「クジラを守ろう」というアメリカのキャンペーン・コンサートが有った。
泉谷しげるが飛び乗った。
アメリカ好きのバンドが飛び乗った。
有名ミュージシャンがアメリカから多数来日した。
私達は出演を断った。
そんなものに出る気がしなかった。
牛肉も豚肉も無い時代、私達は給食でクジラを食った。
クジラの味は、脳細胞が憶えている。
日本人はクジラを食って生き延びた。
今さら「守ろう」等とどうして言える。
「じゃあアメリカ人よ、牛を守るのか? 豚を守るのか? 鳥を守るのか?」
ウエスト・コーストのミュージシャンには大バカがいる事を知った。
北陸の貴公子達は、そんなものには乗らない。
ねっ、どうです、政治的でしょ。
「愛」も歌わなかった。
愛というものが実感出来ないからだ。
キリスト教の教徒でも無い私達が、愛を簡単に実感出来る訳が無い。
20才でサンフランシスコに旅し、数年後、ロサンジェルスでレコーディングした。
それ故、私達は日本人である事を、否応なく意識し出した。
そう思っている。
「めんたんぴん」は私である。
今はそう思っている。
私とベースの石崎三郎の二人が現在のメンバーである。
元のメンバーも各自活動している。
様々な想いで生きている。
私はそれを認めている。
一人一人の顔は年中浮かぶ。
苦楽を共にしたのだ。
青春を一緒に過ごしたのだ。
今更、他人だと思える訳が無い。
私達は「めんたんぴん」という政治セクトだったのかも知れない。
その枠の中で生きていた。
なるべく大人の世界に触れない様にして。
ちっぽけな、セコイ日本が嫌だった。
アメリカに憧れた。
あの広さ、ヒッピー、LSD、グレートフル・デッド。
日本中、何処に行っても駅前は全く同じ建造物だらけだった。
そして灰色の高速道路。
コンクリートで出来上がった日本。
実感した。
「オイ、これでいいんかい」
腹が立った。
呑気(のんき) にポップスに走る者を軽蔑した。
「この現状に知らん顔して愛を歌うのか? アメリカに負けとるやないか」
私達はある種政治的だった。
決っしてラジカルではなかったが。
ある時、「クジラを守ろう」というアメリカのキャンペーン・コンサートが有った。
泉谷しげるが飛び乗った。
アメリカ好きのバンドが飛び乗った。
有名ミュージシャンがアメリカから多数来日した。
私達は出演を断った。
そんなものに出る気がしなかった。
牛肉も豚肉も無い時代、私達は給食でクジラを食った。
クジラの味は、脳細胞が憶えている。
日本人はクジラを食って生き延びた。
今さら「守ろう」等とどうして言える。
「じゃあアメリカ人よ、牛を守るのか? 豚を守るのか? 鳥を守るのか?」
ウエスト・コーストのミュージシャンには大バカがいる事を知った。
北陸の貴公子達は、そんなものには乗らない。
ねっ、どうです、政治的でしょ。
「愛」も歌わなかった。
愛というものが実感出来ないからだ。
キリスト教の教徒でも無い私達が、愛を簡単に実感出来る訳が無い。
20才でサンフランシスコに旅し、数年後、ロサンジェルスでレコーディングした。
それ故、私達は日本人である事を、否応なく意識し出した。