2008.07.27 Sunday
我が愛する アイドル
私達は正しい事に向かって、正しく歌を作っています。
なんて、大道の音楽制作は、どこかウスラ寒かった。
正しい事が解ってるなら、歌を作る必要は無い。
あの時。
少女は望月ナナと言った。
伊豆稲取の山奥のスタジオに彼女を閉じ込めた。
一階のスタジオで僕は曲を作り、すぐオケを完成させる。
そのテープを持って、二階で待つ少女に手渡す。
「ナナちゃん。すぐに詞を書いてくれるかな」
「ハイ。いいですよ。イメージ浮かんでます」
「罪を負った男が砂漠を行く」。
僕はそんなイメージで作曲した。
男は裁きを待っていた。
裁かれる日に男は解放される。
本当に珍しく。
その夜。伊豆に雪が降った。
少女の作った詞は「恋は雪のよう」と言う題名だった。
男を愛せなくなっていく自分は罪びとだと言う内容の詞だった。
「ラ、ラ、ラ、恋は雪のよう ラ、ラ、ラ、恋は雪のよう」
今、彼女は一児の母となった。
歌の世界にはいない。
でも今も、僕の中には。
雪の降る夜。
一人ノートに向かって作詞する少女の姿が、はっきりとある。
なんて、大道の音楽制作は、どこかウスラ寒かった。
正しい事が解ってるなら、歌を作る必要は無い。
あの時。
少女は望月ナナと言った。
伊豆稲取の山奥のスタジオに彼女を閉じ込めた。
一階のスタジオで僕は曲を作り、すぐオケを完成させる。
そのテープを持って、二階で待つ少女に手渡す。
「ナナちゃん。すぐに詞を書いてくれるかな」
「ハイ。いいですよ。イメージ浮かんでます」
「罪を負った男が砂漠を行く」。
僕はそんなイメージで作曲した。
男は裁きを待っていた。
裁かれる日に男は解放される。
本当に珍しく。
その夜。伊豆に雪が降った。
少女の作った詞は「恋は雪のよう」と言う題名だった。
男を愛せなくなっていく自分は罪びとだと言う内容の詞だった。
「ラ、ラ、ラ、恋は雪のよう ラ、ラ、ラ、恋は雪のよう」
今、彼女は一児の母となった。
歌の世界にはいない。
でも今も、僕の中には。
雪の降る夜。
一人ノートに向かって作詞する少女の姿が、はっきりとある。