3月18日 晴れ 起床2時
さんま塩焼き、生姜焼き、ご飯。
昨日の晩飯もそばだった。
僕は鍋に生姜焼き用の豚肉をふた切れ入れた。
肉はかなりブ厚く、ふた切れで十分だった。
午後6時に喰い終えた。
僕は二階の布団に潜り込み、「傷だらけのカミーユ」
の続きを読み始めた。
パリ警視庁班長カミーユ・ウ”ェルーウ”ェン警部は、
先に発売された「悲しみのイレーヌ」の中で、妻イレ
ーヌを殺され、胎児も惨殺された。
立ち直れないまま5年が過ぎ、カミーユは偶然出会った
アンヌと恋仲になった。ある日アンヌは宝石強盗犯とハ
チ合わせし、半殺しにされる。
命は取り止めたが、銃の台座で殴られた顔面は原型を
とどめず、前歯の折れた口は、ただの穴になった。
カミーユ・ウ”ェルーウ”ェン警部は、アンヌをこんな
目に合わせた犯人に向かってゆく。ところが・・・・
昨晩も僕は本を持ったまま眠ってしまった。
目が覚めたのは午前2時。
ダイエット中は飢餓状態なので、腹はペコペコ。
僕は布団の中で、何を食べようかしばらく考えた。
冷蔵庫の中を想像した。
母親が勝手に買った「秋刀魚の塩焼き」と「生姜焼きの肉」
がある。炊飯器にご飯が残ってるから、これを「おじや」に
して、まずは母親の昼飯を確保する。それから・・・・・・
ひとくちに強盗とか誘拐と云うが、もしこれを実行するとな
ると、相当な下調べと、緻密な想像力、勇気が必要になる。
では、失敗する原因は?その答えが本に書いてあった。
失敗する確率が高いのは、例えば強盗の場合、金を手にして
逃げようとする瞬間らしい。やはり心のどこかで「やったー!」
喝采を叫んでいる。その時、集中力が散漫になる。
いいサビが出来たからと云って、安心してはいけない。
サビあとのヒラウタがより重要だから。
まあ、僕はサビよりも遥かに、歌い出しのメロディが大事だと思
っているけど。
やっとミュージックの話が出てきたぞ。
ミステリ&ミュージックね。
ようやくたどり着いた。
長く曲がりくねったウインター・ロードだったなー。
その先の角で、小春ちゃんが待ってたりして?
ウヒヒヒ、誰も待っていませーん、ざんねーん、でーしたー。