3月18日 晴れ 起床7時
朝食 バター・トースト
卵焼¥¥き
キャベツとピーマンの焼き野菜
りんご・ヨーグルト
青汁
天気がいいので自転車でマッツへ。
歩いてもいいんだけど。
今日は日曜日、街は空いている。
昨晩は「男はつらいよ・紅の花」を、母と観た。
浅丘ルリ子演ずる「リリー」が住む奄美大島が舞台。
浜辺で火を囲み、島唄を聴きながら酒を飲む。いい
気持になったらゆったり踊ったりしてね。そんで、
踊ってたら意識が薄れてゆき、知らん間に死んでたわ、
なんていいね。
僕にとって伊豆稲取は十分に南国だった。
特に夕暮れが良かった。
日本海側では夕陽は海に落ちる。
空は夕焼けで真っ赤になり、神々しく夕陽は海に消えて
ゆく。
伊豆の夕暮れは、空から墨色の闇がフワーと落ちて来る。
あたりは少しづつ、淡い闇に包まれる。
日本海側の方が遥かに派手だ。けど、このつつましい夕
暮れは悪くない。
暖かく感ずる。
僕はこの夕暮れに出会うたび、アホみたいに「湯の町エ
レジー」を口ずさむ。
「伊豆のやーま・やーあーまー」歌いながら、「さて、
次は温泉やぞ!」なんて思う。
すると、小さな幸せが心に生まれる。
そいつは、体中の筋肉をほぐし、心を開放する。
こんなどうと云うことのない「幸せ」が、関東人にとっ
ては充分に「幸せ」だ。
北陸人なら「そんな幸せはマガイ物で、決して本物では
ない!」と、断言するだろう。
北陸人にとっての幸せは、子供が東大に入るとか、ノー
ベル賞もらうとか、大会社の社長になるかであり、ちっ
ぽけな、取るに足りない満足など、数の内に入らない。
この点においても、僕は関東人の側につく。
北陸人の方が逆に貧乏くさい。
小さかろうが、大きかろうが、関係ない。
北陸人ではなく、小松人だろうと云われそうだ。
確かにそうかも、スンマセン。
「南国」から話は大いに脱線した。
寅は再び奄美大島のリリーの元を訪れた。
ついに寅も年貢の納め時かと思われたが、
ふたりはケンカし、寅はリリーの元を去った。
寅は行方知れずとなり、リリーは北海道へ帰ろうかと
思い始める。寅と再会する場所は北海道と、リリーは
決めていた。
恋が成就しようがしまいがどうだっていい。
そもそも、うまく行く恋なんてあるんだろうか?
山田洋二監督がこう云ったら面白い。
「恋って、なんですかね?」
小さな恋はある。
でも、体を張るようなとなると、
どうなんかね。
重いのは、応えるでしょうねー。