2018.03.21 Wednesday
船は進路を変えた。
3月21日 小雨 起床7時
昨日も一昨日も、夜は冬の嵐だった。
「ゴーゴーゴー」「ビュイーーン」
布団の中で音を聴いていた。
嵐の音に交じって、家の中でも色んな音がする。
誰かが静かに階段を這い上ってくる気配。
耳はダンボ。
ミステリの読みすぎや!
そうこうしているうちに爆睡。
昨日のBS−TBS「池上彰×磯田道史」
磯田氏が面白いことを云った。
それは中曽根康弘氏の言葉だ。
ー私の中に国家があるー
「僕の中に音楽がある」に、異を唱える人はいない。
でも、「国家がある」は想像しにくい。
国家は自分の外側にあると思うのが普通だ。
或いは、国家の中に自分がいると。
磯田氏はこの言葉に衝撃を受けた。
中曽根氏の覚悟と云うか、思いと云うか、他の政治
家とは、まったく違う。
さて、僕の中の音楽について。
アラーキーは「写真は私小説だ」と云う。
「イロニアの音揺」のテーマもまた、私小説だった。
私小説よりも日記に近かったか。
でも、私小説は鬱陶しい。
あるのか無いのか分からない「自己」が、自身を自慢げ
にひけらかす様に思えてならない。
「自己」など主張しない「歌」を作ろう。
ひとことで云えば「聴く人」が主役の歌ね。
歌の主役はリスナーだ。
これ、「ミステリ」から学んだ。
「ミステリ」の主役は間違いなく読者だから。
オモシロイ「歌」にぶち当りたい!
みんなが「オモシロイ!」云うてくれたら幸せ。
そして、みんなが歌ってくれたら、もっと幸せ。
そうなったら、救われますねー。