5月27日 晴れ 起床8時
朝食 卵巻き
りんご・ヨーグルト
青汁
ついに憐れな朝食となった。
それもこれもライブのため。
デカ腹を多少は引っ込めるため。
マッツまでウォーキング。
頭の中では作曲をしてる。
歩くのには最高のシーズン。
本日はダービー・デイ。
昨晩は「カンソ」で競馬の先生より教授を受ける。
先生は月に150万ぐらい勝負する。
「ダノンプレミアムは外せませんねー。ステルウ”ィオも
頭まであるかもしれません。ワグネリアンは来ても2着
までですね。エポカドーロはいらないと思いますが」
先生は何を買うかはいわない。
非常に紳士的だ。
先生は釣りも大好きなので、今、安宅の浜でキスが釣れ
盛ってる情報をプレゼンした。
「そうですか、釣れてますか、行ってみよう」
先生が帰られると隣の男が「女の話はどうです」なんて
意味深なことを云う。
「私は30歳で嫁さんに逃げられましてね」
顔を見るとなかなかの曲者。柳葉敏郎に似てる。
女に強そうなタイプだ。
「今はルーマニアの女とね。外人は良いですよ」
訳の分からない男だ。
訊くと、金沢美大中退だと云う。
「ほんなら俺と同じやないか」
「えっ、あなた先輩ですか」
「小松も金沢もB級料理は全くだめですね。東京から
の観光客は喰うものがないでしょうね」
「田舎はA級料理ばっかりやから、旨くないA級ね」
「最近、チャーハンの旨い店見つけました」
「良かったやないの」
「外人の女は我が儘だけど、僕はその方が好きだな」
「またルーマニアかいな」
話が飛びまくる。
彼は父親の介護の為、5年前に東京から帰郷した。
こういう男は嫌いじゃない。
純情過ぎて、少しおかしくなったんだろう。
東京や大阪からUターンする人は多い。
ほとんどは親の介護の為だが、都会にいる意味がなく
なってくることも帰郷の理由だ。
ネットで仕事してる人は、故郷に帰っても何ら支障がな
い。ルーマニアの彼も、デザイナーなので問題はない。
でも、帰郷した彼らに、町内会費などの負担が、のしか
かる。
町内の行事、町内会費の徴収役、どぶ掃除、それらが一
斉に押し寄せる。なんせ、人口が減ってるから負担は増
える一方だ。
伊豆稲取の「どんつく祭り」は今年で打ち切られる。
費用対効果が無いという結論が出た。
「どんつく」は37年間続いたとか。
では、祭りをやめたら何か良いことがあるのか?
経費節減にはなる。が、そこに住む住民には「ここにはも
う金がない」と云う事実しか残らない。
いよいよ地方衰退は加速度をつけて来た。
小松も同じ。「お旅まつり」は瀕死の状態。当番町は町内
に子供がいないので、遠くの親戚から子供をかき集める。
町内の家々には高額な町内費が割り当てられ、あげくに、
お神輿担いだり、山車を引っ張る人は、ほとんどがバイト
と云う有様。
何が祭りなのか、もう分からない状態が続いている。
費用対効果など云うだけ空しい。
「ムチャクチャ」は、日本中を覆った。
これを、政府や国会議員や、地方議員のせいにした所で、も
う遅い。衰退は彼らのせいではない。
衰退を望んだのは僕だ。故郷のことを父親に任せきった僕の
せいだ。これではいかん!これでは。