5月17日 晴れ 起床6時
昼食 ギョーザ
生野菜・サラダ
ほうれん草のお汁
明太子
御飯少々
昼飯を喰って自転車で家を出た。
少し暑い。風がない。
時間が止まっているみたいだ。
いつかの昼下がりか。
小松高校の女生徒がふたり。
ひとりが自転車を押し、ひとりは荷台を押している。
白いブラウスに紺のスカート。
日傘の女が水色のスパッツをひるがえし、簡易裁判所に
入って行く。
黒い日傘を差し、顔は見えなかったが、笑っているよう
だった。
昨日は同級生のN君がマッツに顔を出した。
N君は退職し、今は同級生の世話や、ご近所の世話を
している。
「色んなつながりを持っとけば、ボケんと思うてな」
まあ、当たり前のことを云う。
「つながりがあってもボケるモンはボケる」
「ま・ま・ま・そうかもしれんけどな」
僕は話をまぜっかえす。
予定調和は大嫌いだ。
「仕事を終えた途端に、人生までもが終わるぞ!」
60代後半で隠居暮らしは早い。
僕はN君にもっともっと活躍して欲しい。
ボケる心配なぞ無用だ。
−年金もらったら趣味に生きるー
なんてのはアホのする事。
趣味?なんなの趣味って?
予定調和に合わせたら命取りになりまっせ!
他人の老後など知ったこっちゃない。
そやけど、アーダコーダ云いたくなる。
「右へならえ!」は御免だから。
日本人は鰯の群れで、アメリカ人は空から獲物を狙う鷲。
鰯の群れは先頭が入れ替わるので、どこに向かってるか
誰にも分からない。
いつまでも鰯の群れで良い訳がない。
もしそうなら、変えればいい。
「老後」、嫌な言葉だ。
こんな言葉使うからテンションが低くなる。
65歳で定年なら、正に、65歳からが本来の自分の時間
じゃないの?そうでしょう!
なのに、ご近所の世話焼いて過ごすのはズレてる。
いや、大いにもったいない。
死を待っているようじゃアカン!
ーでも、一体何をすればいいの?−
僕は提案する。
「人生における最後の旅に出なさい」と。
旅ですよ旅。どうなるか分からない旅です。
観光旅行とは全く違う。
道しるべも、地図もない密林に、踏み込んでゆく旅です。
その為に、この歳になるまで働いて来たんじゃないの?
もう誰もあなたを必要としない。だからチャンスです。
65歳からが面白くないなら、生きる価値は露ほどもない。
体が云うことをきかない、動けない。だからこそですよ、
あなたしか出来ない旅に出ましょう。
若い頃に何を成したと云うんでしょうか?
会社のオファーに答えていただけですよね。これからは、
誰からもオファーないんです。
ー自分で計画して実行するー
どうです。
考えようによっては、これからがあなたの人生ですよ。
生きて帰れなくてもいいじゃないですか。
もういいんです。あなたが生きようが死のうが。
あなたの思うジャングルに、未開の地に、旅しましょう。
くれぐれも。
人生の最後は野垂れ死にです。
文句無しです!