8月5日 晴れ 起床5時半
朝食 玉子巻き
トマト・サラダ
おじや
アイスコーヒー
だいたい毎日、午前4時には目が覚める。
それから5時半まで、布団の上でゴロゴロする。
朝飯に何を喰おうか考えている。
決定すると、布団を蹴って台所へ直行する。
最近、冷蔵庫に食品が入りきらない。
それで保冷バッグに野菜を入れている。
今入っているのは、大量のナス、ミョウガ、人参、
大量のきゅうり、ピーマン。
母はやたらと総菜を買うので、それだけで冷蔵庫は満杯に
なる。「いらんもの買うな!」と云いたいが、そんな訳に
もいかない。
料理を作れなくなってきた母は、余計に総菜を買うように
なった。力が無くなり、カレーをかき回すのも出来ない。
もう、かなり限界に来ている。
母の背中は痩せて来た。
薄情な息子はただ黙ってみている。
時は、光よりも早く過ぎた。
さてと。
若い頃に、バンドでツアーしたり、京都に住んだり、川崎
に住んだりしたので、「どこそこで暮らす」と云う感覚が
かなり薄い。
檀一雄の料理の本や、放浪記や、小説を読むと、「同じだ
な」と思う。彼はポルトガルでも、韓国でも、実に楽しそ
うに暮らした。
まあ、「女がらみ」だけど。
でも、定住を好まない男だったことに変わりはない。
そもそも、それが、全ての男の属性だと思うけど。
男は定住を求めない。
好きな女と、彼女の故郷の山里で、ノビルなんかを摘んで
夕餉の材料とする。晩には酒を飲み、昼間手に入れた野菜
を食するなんぞは、世の男達の、究極の願望ではないか。
それ以上に楽しいことを、僕は思いつかない。
「孤独のグルメ」じゃ悲しい。ひとりで旨いもの喰うなん
て、侘しすぎる。
女がいないは論外だ。
競馬場や競輪場に一人で行くのは構わないが、酒を飲んだ
り、飯を喰う時に女がいないのはどうもなー。
「ひとりでテレビ観て晩酌やわ、毎日」
これを「デフレ」と云うんじゃないか。
僕もたまには一人で晩酌するが、絶対にテレビは観ない。
そりゃそうだ。酒に失礼だ。
女は愛人や恋人でなくていい。
「えびすや」に行けば千春ちゃんがいるし、「月光亭」
にはママがいる。それで十分。
それぐらいの出費はしないとね。
それをケチって家で飲んだら、あなたの人生はかなり暗
いと云うか、失敗ですね。
− 人生が干からびる −
少しは自分に水をやったり、肥やしをやりましょう。
「えびすや」「月光亭」は、贅沢でも何でもない。
暮らしの「潤い」ですよ。
大和の5階紳士服売り場は、無駄と云えば無駄ですが。
「着るもんなんか何でもいい」
そう云う人、ゴマンといる。
そうですかね?
そんなに無駄だと僕は思わない。
10万、20万のスーツを買う訳じゃない。
3万から5万のカジュアル・ジャケットですよ。
かなりの贅沢だけど。
僕はけっこう買う。
何故かと云うと、とても気持ちが良いから。
「うっわー、買っちゃったよ!やってしもたー!」
45%は疑心暗鬼。でも、55%はうれしいんです。
「いらないもの」になるか、「役立つもの」になるかは
これからのこと。まあ、どうでも良いんですが。
米国ミステリにはよく出て来る。
「ボッシュは、明るい水色のスポーツ・ジャケットを
着て現れた」
いやね、スポーツ・ジャケットなるものが、一体どんな
ものか知りませんがね。
ファッション・ジャケットと云うより、スポーツ・ジャケ
ットって云った方が心地良いね。
まだまだ知らない事多いから。
何でも知った気になってね、老け込んでくのは御免だな。
夕方、金沢へ行く。
まずは大量に本を買おうと思っている。
本屋は二軒以上まわる。
余裕があれば、大和の5階に顔出してね。
ほんで、晩飯は大和の地下で割引弁当。
食い物はステ。そこまで余裕はない。
では、またね。